【委託給食会社はブラック企業?】離職率が高い?経験者の実体験を紹介

まつ子
こんにちは!
管理栄養士のまつ子です。
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管理栄養士の就職先の1つである、委託給食会社にどんなイメージがありますか?
入りやすいけど、
転職したい私
残業が多い?
転職したい私
休みが取れない?
転職したい私
調理師さんとうまくいかない?
マイナスなイメージはありませんか?
委託給食会社は未経験採用も多く、全国の求人数も多い事から、就職先の候補の1つに考えている人も多いと思います。
私も委託給食会社で働いていました。
そこでこの記事では、委託給食会社の仕事内容、リアルな職場環境、体験談などを紹介。
記事の最後に、委託給食会社を辞めてから現在、健診センターで働いている筆者の「転職に関する記事」も紹介しています。
まつ子
委託給食会社に関する不安や疑問の解決、次へのステップにつながる内容になっています。

①委託給食会社はブラック企業?離職率が高いってほんと?

②委託給食会社の仕事内容を紹介

③委託給食会社に向いてる人・向いてない人は?

④委託給食会社の実体験を紹介

⑤転職を考えている人へ

委託給食会社は離職率が高い?

 
正直、離職率は高いです!
求人数が多くて大量に採用するのは、その分辞める人も多いからでしょう。
辞めやすい理由は、
①労働環境
②職場環境
③将来性
この3つが関係しています。

①労働環境

委託給食会社の中でも、病院や福祉施設は365日稼働しています。企業のような土日祝が固定休だったりと、社員が一斉に休む日か存在しないため

・休暇が少ない

・早番、中番、遅番など勤務時間がバラバラ

・有給休暇が取りづらい

・厨房の仕事は常に時間に追われるため、疲労が溜まる


また、人手不足なところも多く、

・残業が多い

・他の事業所にヘルプで派遣される


人手不足だと、早番〜遅番の通し(13時間労働)、別名フル出勤というものがありました。時間外労働がシフトに組み込まれているのは、ブラック企業だと思われてもおかしくありません。
私は入社半年後から、フル出勤が週2回程度ありました。

また、単発で他の事業所に行ったり、二週間丸々ヘルプとして派遣されたりと、職場以外の施設に突然行かされることも多々ありました。

②職場環境

これは入ってみないとわからない運ゲーかもしれません…
ただ、「職場環境が悪い」という話はよく聞いていました。
採用基準が低く入社しやすいからこそ、
癖のある人、仕事ができない人、
コミュニケーション能力が低い人など、いろんな人が集まってきます。
性格の良い人や仕事のできる人もいますが、そうではない人も入ってきやすいといえるでしょう。

「調理師さんとのソリが合わない!」と、悩む栄養士さんは多いです。新卒であっても、献立を作ったり調理師に指示を出したり、その構図がトラブルに発展しやすいといえます。

調理ができないと、調理師さんから「調理もできないのに献立を作るなんて」と思われてしまうことも。

将来性

委託給食会社は、給食サービスの会社です。
栄養指導がしたい
患者さんとコミュニケーションが取りたい
と思っている場合、やはり委託給食会社では難しいでしょう。
ただ、給食を作る仕事は今後も無くなることはないので、将来性はあります。
大量調理・献立作成・発注・衛生管理など、栄養士としての基礎をしっかり習得できるので、栄養士を続けるなら今後大いに役に立ちます。
短期間で大きく成長できるところだと思います。

委託給食会社で働く栄養士・管理栄養士のお仕事とは?

委託給食会社ってなに?

委託給食会社とは、給食や食堂を提供している、病院や福祉施設、企業や学校などの給食事業全般を受託している会社のことです。

わかりやすく説明すると、

病院・福祉施設・学校・企業(社員食堂)など、給食を提供する施設に派遣され、そこで給食を作ることがメインのお仕事になります。

病院に派遣されたからといって、病院の管理栄養士として患者さんに栄養指導することができません。

それができるのは、病院に直接雇用された「直営の管理栄養士」です。

直営の管理栄養士との違いは以下の通り。

委託給食会社 直営
雇用先 委託給食会社
(例:エームサービス・シダックス・日清医療食品など)
病院・クリニック

(●●病院、●●クリニック)

 

仕事内容 給食管理メイン 栄養指導など臨床栄養業務メイン
休日 シフト制のためバラバラ 土日祝休み多い
勤務時間 早番・中番・遅番のローテーション 日勤

委託給食会社の仕事内容は?

委託給食会社の具体的な仕事内容は、
・献立作成
・食材の発注
・厨房の衛生管理
・食材や消耗品等の在庫管理
・給食の調理・配膳・片付け
になります。
委託給食会社は、会社によって特徴も様々。病院や高齢者施設がメインのところや、社員食堂などをメインにやっているところもあります。

向き・不向きはある?

向いている人
・調理技術を習得したい人
・直営の栄養士は荷が重い人
・調理が好きな人
・献立作成や発注など、栄養士の基礎を固めたい人
向いてない人
・固定休みが欲しい人
・調理が好きじゃない人
・ルーチン業務が好きじゃない人
・栄養指導など、専門性の高い仕事がしたい人
向いている人は、新卒採用、もしくは栄養士の職場が未経験の人が、第一ステップとして入るのに向いていると思います。
直営を目指しているけど、内定がもらえない、求人が見つからない場合、まずは委託給食会社で現場(厨房)を学び、土台を作るのがおすすめです。

筆者の実体験

入ったきっかけは?

まつ子
委託給食会社には新卒で入りました。

【まつ子の実体験・入社理由】

直営施設や行政機関は、求人数も少なく狭き門だったので、「第一希望に受からなかったら、保険で内定もらっていた委託給食施設でもいっか」という気持ちでした。

結果、第一希望だった行政機関は不採用だったので、委託給食会社に入社。

今振り返ると、大学時代は国家資格の勉強や大学卒業のための勉強に必死で、

就活<大学卒業<<資格取得

という優先順位でした。就活に力をいれたり、「●●に入社したい!」という就職先もありませんでした。

実際に働いてみてどうだった?

私は、病院や障害者施設に派遣されました。
まつ子
当時は「早くやめたい…」と思っていました。
【まつ子の実体験・職場環境】
率直にいうと、どこの会社に入るよりも、委託先の現場が良いか悪いかで決まるんだなと感じました。
私の職場にも、癖のある調理師さんがいたり、チーフの栄養士さんとも上手くいかなくなったり、仕事を辞める3ヶ月前は、人間関係のもつれで結構辛かったです。
なので、大変だったり辛い思いをした人もいれば、職場環境に恵まれ、長く続けていた同期もいました。

【まつ子の実体験・仕事内容】

やっている仕事自体はルーチンワークなので、半年もすると慣れてきます。

ただ、発注ミスはやりがちですが、やらかすと大変でした。

例えば、ある食材の注文忘れや個数間違い。足りない時は、スーパーまで走って買いに行ったり、献立を一部変更したり、周りに謝ったり…。

そんなこんなで、短期間で栄養士の基礎とメンタルを一気に鍛え上げられ、いつの間にか苦手だった調理技術を習得しました。

まとめ

・新卒や未経験の人が、第一ステップとして経験するのに向いている

・短期間で栄養士の基礎を学べる

・過酷な労働環境のところも多いため、「完全週休2日制」、「有給消化率が高い」ところを選ぼう

・職場環境がとにかく大事!(合わない場合、職場を異動する人もいました)

委託給食会社がうまくいかず、悩んでいる人、自分の仕事のできなさに落ち込んでいる人、早々に辞めたいと思っている人がいるかもしれません。

でも、大丈夫です。委託会社を辞め、いろんな環境で仕事をして気づいたのは、委託給食会社は本当に過酷であり大変だったということ。

「ここでだめなら、他でやっていけないかも…」

そんなことはありません。

3年も続いたら完璧です。メンタルも強化されまくっています。

1年続いたら成功です。良いスタートが切れました。

半年で辞めたいと思ったら、並行して転職活動を進めていきましょう。

3ヶ月で辞めたいと思ったら、異動願いを出して、半年だけは頑張ってみよう!

私は給食委託会社を1年で辞めました。
でも、その後転職をして、現在は健診センターの管理栄養士として、のびのびと仕事ができています。当時では考えられないくらい良い環境です。

「利用した転職サイト」や「転職に成功した体験談」等の記事もあるので、興味のある方はご覧ください。

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